昨年3月に築40年近い分譲マンションを購入し、1年が経とうとしています。
一年前に契約した火災保険の満期を迎えるため、少しでも保険料を安くするため保険内容と保険会社の見直しを行いました。
内容の見直しを行うことで保険料を下げるのにつながったり、居住地域の水害や地震リスクを確認することができます。
私の場合、地震保険の必要性を含めた保険内容の見直しを行い、若干ですが保険料を下げることができました。
さらに、居住地域の地盤状況を詳細に見ることで現在のマンションの地震への備えの重要性を強く感じることができました。
詳細を共有しますので、何かの参考になればと思います。
もともとの契約
自動車保険がセゾン自動車火災保険株式会社の「おとなの自動車保険」で使いやすくリーズナブルなため、同じ保険会社の「じぶんでえらべる火災保険」と契約していました。(じぶんでえらべる火災保険)
内容は以下のとおりです。
- 建物と家財
- 地震保険の建物のみ
- 火災、風災、水濡れ、水災、盗難、諸費用の補償
見直しポイント①:地震保険
そもそも地震保険は必要なのかという点が気になっていました。
というのも地震保険の保険料が火災保険の約半分を占めており、地震保険を付けない場合、保険料を半分に減らすことができるためです。
まず地震保険の概要を調べたところ以下のことがわかりました。
- 地震による建物や家財への損害に対する補償
- 地震で罹災した際の建て替えではなく、あくまで生活再建の目的の保険
- 設定できる保険金額は火災保険で設定している金額の30-50%
- 被害の規模は全損、大半損、小半損、一部損の4段階に分類され、支払金額の割合はそれぞれ100%、60%、30%、5%
地震保険をつけるかどうかで迷った理由は上記の4つ目の損害規模についてです。
そもそもマンションで全損することなんてあるのかという点です。
Youtubeで地震保険の説明をしているFPの動画をいくつか見ました。
熊本地震で実家のマンションが被災したというFPは、全損はなかった、一部損のみだった、ということを紹介していました。
一方、阪神大震災を経験した別のFPは、マンションの支柱が破断し、修理に一世帯当たり1,000万円かかり、もともとの住宅ローンに加え、修理のために新たにローンを組み、ダブルローンになった話をしていました。
さらに参考にしたリベラルアーツ大学の記事によると、東日本大震災での保険金の支払いは以下の通り(戸建も含む)でした。
- 全損 :4.9%
- 半損 :24.2%
- 一部損 :70.9%
(【十分な補償?】保険の役割と地震保険の必要性の考え方を解説)
「ええ、じゃあ結局どっちにすればいいの???」
と、途方に暮れてしまいました。
同じ大学の記事を読み返したところ、一部損が7割でもらえる保険金額は少ないが、地震保険の必要性はその人のローンの状況や立地によってケースバイケースだ、と書かれていました。
ハザードマップで地盤状況のチェック
私はローンを組み立てで、マンションが立っている地域の地盤状況をあまり知らなかったので、この機会に調べてみることにしました。
川越市役所のwebサイトに公開されている地震ハザードマップを確認しました。(川越市地震ハザードマップ)
ハザードマップによると、あと何年かで築40年になる我がマンションは、ゆれやすさ、建物が倒壊する危険度、液状化の可能性の3つの指標すべてでだいだい色で塗られています。
つまり危険度が高いのです。
近くに荒川と入間川が流れているので、マンション購入時に洪水に関してはチェックしていましたが、地震に関してはノーマークでした。
ハザードマップから得られた情報をもとに以下のように判断しました。
万が一大地震が起きたら被害が出る可能性が高いので、安心のため、地震保険を付ける!
見直しポイント②:他社との保険料の比較
現在の火災保険を契約した際には、物件の売買契約やら住宅ローンの契約やらでゆっくり相見積もりを取ることができないまま、自動車保険と同じ保険会社で火災保険の契約をしました。
生後4ヶ月の娘の育児でちょっと大変ではありましたが、今回家計改善の目的で全部で5社の保険料の見積もりをしました。
見積もりをしたのは以下の保険会社で価格.comのランキングの上位5社です。
- ソニー損保
- 楽天損保ホームアシスト
- iehoいえほ
- お家ドクター火災保険
- じぶんでえらべる火災保険(現在契約中)
一括見積もりだと保険会社から直接電話が来て対応に困る可能性があるので、各社のwebサイトに入って見積もりをしました。
結論から言って、「じぶんでえらべる~」以外の4社は同じような条件でおよそ3,000円割高になりました。
違いは家財の破損・汚損オプションの有無で、「じぶんでえらべる~」はそのオプションがなく、その分安くなったのだと思います。
付けられたら破損・汚損オプションも付けたかったのですが、「じぶんでえらべる~」はありませんでした。
しかしそのオプションを付けるために他社に切り替えるほどのものではないので、じぶんでえらべる~との契約を継続することにしました。
結論
最終的に「じぶんでえらべる火災保険」を継続し、保険料は5年契約にした分前回より年間1,000円弱やすくなりました。
家計改善のための見直しだったのですが、その点はあまり大きな効果がありませんでした。
しかし、地震保険の役割を理解し、必要か不要かあやふやだった点を払拭することができました。
また地震保険を付けるかどうかの判断でハザードマップを確認したことで、居住地域の危険度を把握することができました。
毎年の火災保険の更新時には、内容を見直しすることをおすすめします。
それは火災保険や地震保険の役割を深く知ることにつながります。
さらに場合によってはいらない項目を削除したり保険金額を適正な金額に変更することで、保険料の引き下げにもつながるからです。
わたしの場合、マンション住まいですが、地震保険は必要と判断し、継続しました。
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