国際女性デーの祝い方でわかる? 日本とコロンビアのジェンダーギャップ

ニュース・時事

3月8日の昼食時、突然妻が私にきいてきました。

「日本では女性デーを祝わないの?」

「あっ、えーっと、どうだったっけな・・・」とはっきりと答えられませんでした。

3月8日が国際女性デーであることは知っていました。
3月3日に娘の初節句と妻の誕生日を私の実家の家族とともに祝いました。

生後4ヶ月の娘の育児をしながらだったので大変で、終わったあとはやっと一段落、と思って安堵していて、女性デーのことはよそ事のように考えていました。

言い訳かもしれませんが、その日のテレビでもその日が女性デーであることをアナウンスしたり、シンボルのミモザが見頃の公園を紹介したりする程度でした。

私だけではなく、日本では世間一般に女性デーを祝い、女性の権利に関して考える、ましてや何か行動を起こすということはあまり一般的ではないのではないでしょうか。

妻に聞いたところ、出身地の南米コロンビアでは男性から女性に花束やお菓子をプレゼントして女性デーを祝うそうです。
女性デーが始まったのも最近のことではなく、妻が小さいときからすでにあったとのことです。

さらにコロンビアのニュースを見ると、女性デーでは毎年デモを行い、女性の権利を訴える日になっているようです。
今年は首都のボゴタで安全に中絶を行う権利や給料の問題がデモの中心テーマだったようです。

ところで、世界経済フォーラムが毎年発表している世界各国のジェンダー・ギャップ指数でコロンビアは42位で、米国の43位より上位です。
同じランキングで日本はなんと125位で、日本に比べコロンビアがいかに格差が少ないかがわかります。

日本とコロンビアの違いはわたしの身近なところでも感じられます。
妻はエンジニアなのですが、コロンビアで女性エンジニアは珍しくなく、妻の知り合いには女性のエンジニアがたくさんいます。
日本で働いている妻曰く、日本では女性エンジニアは少なく、エンジニアになりたいという女性の大学生も少ないとのことです。

社会全体で女性活躍の重要性が叫ばれていますが、その重要性を強調する絶好の日に大きなことが出来ないのが、日本のジェンダー格差の深刻さを物語っているのではないでしょうか。
もしかしたらバレンタインデーやホワイトデーより盛り上がらないと本当はいけないのではないでしょうか?

何かを変えるにはまずは自分からということで、来年からは、ひな祭り、妻の誕生日、それに女性デーを3月3日に祝っていきます!

コロンビアの3月8日のデモ行進の様子(出典:El Tiempo

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