妻が埼玉県川越市内にある病院に通っていますが、妊娠30週目で出産の申込みをしました。
妻が出産する病院は出産の予約を妊娠34週目までにする必要があります。
出産育児一時金を頭に入れて、実質費用を計算。
相部屋プランより12万円ほど高いのですが、お義母さんが妻と生まれてくるにゃむちゃんに面会できるよう個室プランで申し込みをしました。
窓口で申込後、受付の方から1枚のお知らせを渡されました。
「こちらに該当しますので、ご了承ください。」とだけ言われました。
初産の夫婦向けに事前に出産費用の説明は受けていたので大して気にとめず、手続きを終えました。
その後妻がトイレに行っている間にそのお知らせを確認すると、
「えっ!?」
と固まってしまいました。
そのお知らせには「『ハイリスク妊娠・分娩等管理加算』の請求につきまして」と書かれており、それによると40歳以上の初産の場合、ハイリスク分娩等管理加算として「9,600円/1日につき」で、4泊5日の入院の場合、約5万円追加でかかることになります。
「それじゃなくても高額の出費なのに、さらに5万円もかかるの???」
と心の中で叫び、頭をかかえました。
事前の説明にはなかったので、何かの間違いかもしれないと一縷(いちる)の望みをかけて、病院の受付で詳細を確認しました。
しかし、期待も虚しく「こちらの費用がかかります。」との回答。
予期していない費用がかかるだけではなく、「ハイリスク分娩管理」とだけ言われても何に対する費用なのかもわかりません。
自分を納得させるためにも「これは何のために払うのですか?」と聞いたのですが、詳細の説明はなく、
「厚生労働省で決められていることなので、どうしてもかかってしまいます」と答えになっていない返事が返ってきました。
出産申し込み前に出産の流れや費用に関しての説明会でも説明はなく、申込後の突然の通知でした。
それに詳細を聞いても納得のいく回答が得られず、後日、ドクターにも聞いたのですが、「ここでは分からないので、受付に聞いてください」とたらい回しにされました。
これにはさすがに心穏やかではいられず、調べてみました。
ネットで調べてもあまり情報がなかったのですが、厚生労働省の診療報酬に関する記述を見つけました。
「(以下に該当する患者が)分娩を伴う入院中にハイリスク分娩管理を行った場合に、1入院に限 り8日を限度として所定点数に加算する。」
やっぱり何のための追加費用なのかわかりません。
はっきりした理由がわからず、もんもんとした気持ちのまま妻のお腹は大きくなっていきました。
そんなある時、妊婦健診で出産について助産婦さんと話す機会がありました。
出産に関して不明な点はないか聞かれた時にハイリスク分娩について聞いてみました。
そうしたら、助産婦さんが
「私は44歳で出産して、ハイリスク分娩費を払いましたよ。
そりゃ、20代で出産するのと40代で出産するのでは大違いですからね。
病院側もリスク要因を考慮して対応しています。
例えて言うなら、保育園児が運動会をする時と高校生が運動会をする時を比べたら、怪我などのリスクもケアの仕方も全然違いますよね。
それと同様に、高齢出産の時は起こりうるリスクを考慮して対応しているので、追加で費用がかかります。」
そう言われてやっと納得がいきました。
納得はいきましたが、なぜ事前の費用説明の際に教えてくれなかったのかは、今でも疑問です。
入院予約時に突然言われ私たちのように困惑された方が他にもいるのではないでしょうか。
ちなみに、以前に受付で「5万円も多く払わなくてはならないのですか?」と聞いた際に、
「ハイリスク分娩費用は保険が適用されるので、高額医療費限度額適用認定証を取得される方が多いです。」と説明を受けました。
それなので川越市役所で認定証を取得しました。
ちなみにわたしたちの世帯の場合、自己負担限度額は57,600円でした。
ただ思ったのは、普通分娩で特に大きな問題がなければ保険が適用されるような処置は受けないから、ハイリスク分娩費を払っても自己負担限度額は超えないじゃ。。。
あんまり期待はしていませんが、少しでも費用を抑えられたらいいな、程度にお守りとして認定証を会計時に提示しようと思っています。
これから出産を迎え、同じようにハイリスク分娩に該当する方に少しでも出産費用の把握の際に参考になればうれしいです。
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