初めてベビーカーでバスに乗るとき、どのようなことに注意すればいいのでしょうか?
実際の体験を元にベビーカーでのバス乗車のコツや注意点を詳しくお伝えします。
日本のルールやマナー、そしてブラジルやコロンビアとの違いについても比較しながら紹介します。
わたしたちは埼玉県川越市に住んでいます。
JR・東武川越駅はバスで30分の距離です。
これまで川越駅までは車で行っていました。
妻が今度川越駅の近くで用事があり、バスに乗って一人で行かなくてはなりません。
妻はこれまで一人でバスで川越駅まで行ったことがないので、下見として娘を連れて川越駅までバスで行くことにしました。
ベビーカーを押して公共交通機関を利用したことがなかったので、今後必要になった時のためにお試ししてきました。
ベビーカーでのバスの乗車方法
今回わたしたちは以下の方法でベビーカーを押してバスに乗車しました。
それぞれのステップを詳しく説明していきます。
乗り口から乗車する
段差に気をつけてベビーカーを車内に押していきましょう。
指定された位置に運転手席に背を向ける形でベビーカーを置く
ベビーカー固定のバンドが設置されている座席横にベビーカーを移動させます。
ベビーカーは運転手席に背を向けるようにします。
わたしたちが利用する西武バスは後ろドアから入ってすぐの進行方向右手側に固定バンドが設置されています。
ベビーカーのタイヤロックをかける
バンドで座席に固定する前にまずはベビーカーのタイヤのロックを忘れずにしましょう!
というのも、座席の固定バンドの留め方がよくわからず手間取ることもあります。
その間にバスが動き出してベビーカーが移動してしまう恐れがあります。
予期せぬ転倒(自分とベビーカーの)を防ぐためにもタイヤロックをしましょう!
固定バンドでベビーカーを座席に固定する
座席に設置されているバンドで座席とベビーカーを固定しましょう!
走行中はベビーカーが移動しないように押さえておく
タイヤのロックと備え付けのバンドで固定されていますが、念の為、ベビーカーをしっかり掴んで押さえておきましょう。
急ブレーキがかかった際などに意外とベビーカーが動いてしまいます。
ベルトで固定しているので、自分の手から離れて遠くへ行ってしまうことはありませんが、近くの人にぶつかって痛い思いをさせてしまう可能性があります。
目的地に到着したらタイヤロックを解除し固定バンドを外す
下車するバス停に着いたらベビーカーのタイヤロックを解除し、固定バンドを外しましょう!
必ずバスが完全に停車してから操作を行いましょう!
降り口から下車する
周りの人にベビーカーをぶつけないように気を付けながら降り口から降りましょう!
ベビーカーでの乗車時に気をつけること
ベビーカーを押してバスに乗車する際に気をつけることがあります。
特に混雑時に注意することを説明します。
混雑時は固定バンドが使えない場合もある
わたしたちが利用する西武バスではベビーカー用の固定バンドが設置されている席が2つあります。
すでに他の方がベビーカーや車椅子を固定していたり、そもそもひどく混雑していてバンド設置箇所に人がいる場合、バンドでベビーカーを固定することができません。
そんな状況だとベビーカーで乗車できないし、できたとしても月齢が低い赤ちゃんにとって身動き取れないくらい混雑した車内で過ごすのは快適とは言えません。
混雑時はベビーカーを折りたたむ必要があることを考慮する
バスが空いている時は特に問題ないと思いますが、混雑時はベビーカーが通路にあると他の乗客の方の通行を妨げてしまいます。
先ほど紹介した西武バスの「西武バスの乗り方」にも、混雑時には「(お客さまの通路が確保できないとき)は、ベビーカーを折り畳んでご乗車ください。」と注意書きがあります。
また、車内にも同じ内容の張り紙があったり、自動音声のアナウンスも流れていました。
さらに、帰りのバスで降りる際に運転手さんから「混雑時にはベビーカーをたたんでもらうようお願いすることもあります。」と言われました。
可能な限り混雑する時間帯を避け、場合によってはベビーカーをたたむ必要があることを考慮して起きましょう!
娘のはじめてのバス乗車
今回はわたしたちのベビーカーを押してのバス乗車デビューであると同時に、娘のバスデビューでもあります。
これまで自家用車での移動はあってもバスや電車は乗ったことがなかったので、不安になったり酔ったりして泣き出すんじゃないかと心配していました。
行きも帰りも出発前に眠くなっていたので、妻が抱っこ紐でだっこした状態で乗車しました。
そのおかげだと思うのですが、娘は終始落ち着いていて周りの乗客を好奇心を持って見回していました。
帰りは川越駅乗車時は混んでいたので、娘を抱っこした妻は立ってつり革につかまりました。
途中で席が空き、妻と娘は座ることができました。
行きも帰りもブレーキのかけ方がきつく、立っていると前後にかなり振られました。
それでも娘は酔ったりせず気が付いたら寝ていました。
感想
今回ベビーカーでバスに乗って大きな問題は起きませんでした。
それでもやっぱりハードルが高いなと感じました。
というのは帰りのバスの運転手さんに直接「混雑時にはベビーカーをたたんでもらうようお願いすることもあります。」と言われ、あんまり歓迎されていないんだなと思ったからです。
実は行きも帰りもバスの車内はそれなりに混んでいました。
行きは川越駅の少し手前でぎゅうぎゅうになり、帰りは川越駅からいっぱいでした。
わたしたちはベビーカーは折りたたまずに乗りました。
行きも帰りも娘はベビーカーではなく、妻が抱っこ紐をして車内で過ごしました。
家を出るときも帰りのバスに乗るときもお昼寝の時間で、娘はベビーカーで寝ることができず、抱っこ紐でないとぐずつきます。
娘は妻が抱っこしていてベビーカーは空だから折りたためるじゃないかと思われるかもしれません。
しかし、ベビーカーで出かける際は娘のミルクセット、おむつ交換セット、抱っこ紐、さらに今は夏なので、ポータブル扇風機や凍らせることができるジェルを入れた保冷バック等を持ち歩いていて、荷物が多くて容易にたたむことができないのです。
無理にたたもうとすれば、荷物を置くスペースを確保しないといけないので、結局場所を取ってしまいます。
そしてその荷物置きスペースを確保するには他の乗客の方の協力が必要になります。
今回土曜日の昼間にバスに乗ったのですが、本当は平日の昼間の空いている時間が良かったのですが、雨続きでバスに乗ることができず、土曜日になり、混雑する車内でベビーカーで奮闘することになりました。
平日の通勤通学の時間だったらかなり厳しいな、と感じました。
わたしたちは普段川越に行くときには車で行き、近くの駐車場に止めています。
今後も特別な事情がない限り、車で行こうと思います。
でも東京に住んでいて車を持っていなくて、普段電車やバスで移動している赤ちゃん連れのお母さんやお父さんは本当に大変だなと感じました。
それもお母さんかお父さん一人だけだったらなおさらだなと思います。
ベビーカーで電車やバスに乗る際は肩身の狭い思いをしなくていけないのかあ、と感じてしまいました。
妻は南米コロンビア出身で、わたしたちはブラジルに滞在していた経験があります。
向こうの環境と日本はまったく異なるので、今回のことでかなり困惑しました。
この記事の最後にブラジルでの経験を通してわたしたちが感じたことを書きます。
ブラジルやコロンビアではどうなのか?
わたしたちはブラジルの首都サンパウロ市に滞在中によく路線バスに乗りましたが、あまりベビーカーを見かけませんでした。
理由はわかりませんが、ブラジルは舗装された歩道でもでこぼこが多いので、ベビーカーを有効に使えないためかもしれません。
しかし、バスや地下鉄でもブラジルでは赤ちゃん連れの人が乗車してくれば、だれもが席を譲ります。
赤ちゃん連れや妊婦さんに限らず助けが必要な人がいればだれもが手を差し伸べてくれます、特に若者が。
目の前に荷物を持って立っている人がいれば、座っている人が荷物を持ってくれます。
ブラジルは貧富の差が激しく、裕福な人は車移動、そうでない人はバスか地下鉄、またはその両方を使って移動します。
東京並みに混雑するバスや地下鉄もあります。
それでも助けが必要な方には手を差し伸べます。
妻によればコロンビアも同じだそうです。
妻が妊娠中、東京で銀座線に乗った際、外国からの旅行者の方に席を譲ってもらったことがあります。
その時妻はもともと日本人の若い女性の前に立っていたのですが、座りながらスマホを見ていたので気付いていない様子で、妻が反対側を振り返ったときに目があったその外国の若い男性グループに席を譲ってもらいました。
国が変われば人々の慣習も変わります。
でもバスや電車内でのベビーカーや赤ちゃん連れに対する態度は日本でもブラジルなどのようになったらいいなと思います。
知らない人でも困っている人がいれば手を差し伸べて、みんなで助け合う社会の方が気持ちいいとシンプルに思います。
今回バスに乗って、娘を抱っこして(抱っこ紐使を使用)立っている妻に席は譲ってくれない、ベビーカーは通路を塞いで他の乗客の妨げになるので、荷物でいっぱいなのにたたむように言われる…。
どうしたらいいのでしょう?
少なくとも自分はブラジルのみなさんに見習って日本でも行動していこう思います。
みなさんはどう思いますか?
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